「あのね、漫画を描いているママは、資料を調べていて
凄く怖い人を見つけたんだ……」

「ママのお話を聞いて、こげは怖くなって……」

「お父さんの腕に逃げ込んだんだ……」

さて、そんな漫画のお話です。

フランスの軍事力に劣勢のベトナム軍ですが……

この4コマを描くのに大変苦労しました。
「フランスがベトナムに傀儡国家を建設した」の内容ですが……
「傀儡国家」の説明が難しくて、凄く手間取った……
さて、上手く伝わったかな？

ところで、余談になりますが……
このベトナム国を調べていたら…
マダム・ヌーという恐ろしい女性を知りました。
この方は、共産党に強い恨みと憎しみを持つキリスト教信者です。
この方の旦那は、熱心なキリスト教徒のため仏教徒の弾圧を行います。

この弾圧に抗議し、高名な僧侶の方が焼身自殺をされました。
このことに対しマダム・ヌーは
「あんなのは単なる人間バーベキューよ」
「僧侶が一人バーベキューになったから何だって云うの」
「西欧化に抗議するのにアメリカ製のガソリンを使うなんて矛盾してるわ」の
大問題発言をして世界中から大顰蹙を買います。
その後マダムの旦那は、クーデターで殺害されることになるのですが……
マダムの発言が、クーデターを招く要因になったと言われています。

ですがマダム本人は、クーデター時に国外脱出に成功し……
その後、各国を転々としつつも８０歳代後半まで生きたそうです。
因みに、２人の娘さんはお二人とも交通事故で亡くなったとのこと……

こういうタイプの強い人は、本人は強く長く生き……
周囲の方はそうでもないのかな？と……
漫画ではこの話には触れませんが、
あまりにも胸くそが悪くて吐き出さずにはいられませんでした。